「私らしい」と思える心の余白を作っていきたい

はじめに

ブログを見て下さっている方は私の進路選択の経緯に関心を寄せて下さったり、とりわけ気に掛けて下さった方だと思います。本当にありがとうございます。
早いもので大学生活も残り数ヶ月。自分の進路も決めたタイミングで改めてこれまでの一瞬一瞬の経験・出会い・言葉が今の自分を作っているのだと心から感じますし、つくづく「自分は運が良い」と思わされます。この有り難さと感謝の気持ちをどうしてもお伝えしたいと思ったことから、このブログを書くに至りました。

 

幸せになるための人生なんだ

 

私は何のために生きてきたんだっけ

中学二年生の時の英語の教科書に哲学の文章が出てきて、めちゃくちゃこの問いと自分のこれからを考えた時がありました。(今思うと只の中二病w)
当時の私はものすごい真面目で、小学校・中学受験を経験していたためか潜在的に「他の人より努力しなきゃいけない」という焦燥感が人一倍あったような気がします。他人と比べて自分が劣っていると「まずいな...」と。勉強でも部活でもそう感じてました。

ちょうどこの頃東日本大震災が起こり、悲惨な状況が毎日の様に報道される日々。自分の苦手なことや辛いことはあるけれど、自分よりもっと苦しくて、辛い人たちが多くいることを知り、「自分よりも苦しんでいる人のために何か人生を通して成し遂げたい。」と強く感じたことを覚えています。そしてこの思いは被災地や途上国に趣くにつれて強まり大学入学後も続きました。
大学では若い力をフルに使って(今は絶対にできない)毎日インターンやサークルに勤しみ、「将来のために」と奮闘していました。

ある時「草田さんは何でそこまでして頑張るのか?」と聞かれた事がありました。
「社会課題の解決をしていきたいから。」ずっとそう答えていました。本当にそう思うし間違ってはいない。でもどこか心の中で何か違和感がありました。
「どこか本気で向き合えていない感覚。何なのだろう...」そう思いながら沢山の方と話していく中で「昔から他人と比較してどこか卑下していた自分自身の心の穴埋めをしたかったのではないか」「自分を正当化する手段としての社会課題だったんじゃないか」と気づいたのです。

「スキルを身に付けたり、頑張ることは手段であって目的ではない。
自分や自分を取り巻く周りの人を幸せにするために生きるんだ」

中二の時に考えた問いの答えが少し分かった気がしました。マズローの五段階欲求って認識していても自分の感覚に落とし込むのは難しかった...


「私らしい」と思える心の余白を作っていきたい

これは”今”の私自身が感じていることです。
誰にでも自分に苦手なことや、できないことがあると落ち込みます。勿論、できるように努力することは大切だし、常に成長し続けることで人間は進化し続けてきました。しかし、自分ができることに目を向けて頑張ってみる。苦手なことやできないことは、できる人に頼ってみる。そんな考えもあって良いのではないかと思うのです。

自立とは依存先を増やすことである

東京大学先端科学技術研究センター准教授の熊谷晋一郎先生が仰っている自立の概念です。誰に頼ることなく自分で何でもできるようになること=自立と考えがちですが、そうじゃない。頼れる先を自分の力で確立できることこそが自立なのだと。

「私らしいよね」と自分を受け入れられる心の余白を作ることで、その人の可能性が引き延ばされたり、生きづらさを解消していけたらー。そして自分だけではなく他者の強みを尊重し相手の苦手な部分を受け入れる人が増えれば、この社会はもっと優しくなるかもしれないー。

「家族」から自分の幸せを紡げる人を

私の周りにも同じように自分を過小評価し、周囲の環境に流されて選択をしたり、いつの間にか我慢することを覚えて、そこから解き放たれる自由な環境を手に入れるために働く!なんて人も多くいます。
「何故こんなにも自分に対して各々が自信を持てないのだろう...」
この疑問の答えとなる要因は一人ひとりの人生の中の様々にあると思うので、〇〇とは言えませんが、その中の1つとして私は「家族」という環境に焦点を当てていきたいと思っています。
この場で自分の家族の話は敢えて書きませんが、先ほど申し上げたその個人の「自分らしさ」や「成長」に大きく影響すると私自身が考えているからというのが1つの主観的理由。
もう1つは、マザー・テレサが世界平和のためにするべきこととして『家に帰って家族を大切にしてあげてください。』と言ったように、社会の最小単位である家族を幸せにすることが、世界を平和にすることに繋がるからです。この考え方もマズローの五段階欲求の話と通じます。

児童福祉・幼児教育分野へ

お伝えした通り、来年度からLITALICOという会社で働くことに決めました。

litalico.co.jp

働くことに障害のある方への就労支援・発達障害のある幼児のソーシャルスキルを伸ばす障害支援・教育サービス他メディア事業を展開する会社です。

理由は2つあって「家族」という環境に焦点を当てていくには、実際にご家族を支援する経験と知識を得たいから。もう1つは人間の「自分らしさ」と「成長」に最もアプローチし易い分野・環境だと思ったから。そして何より自分が1番自分らしさを体現できると感じたからかな!

 

「生きづらさ」を社会の側から無くしていく or 自分の側から楽しむ

「生きづらさ」という表現が適切なのか分かりませんが、社会課題と言われているもの含めた目の前の違和感や困りごとは私たちの周りに意識すれば沢山あると思います。
私はこの「生きづらさ」を社会の側(法律やサービス・制度)によってアプローチする方法ともう1つ、それを自分の側から認識を変えて「楽しんでみる」ことで小さくすることができるのではないかと考えています。
楽しんでみるというのは、「自分で少しでも良くできるのではないか」と動いてみる主体的な行為なので既述の「心に余白がある状態」じゃないと難しいことかもしれませんが...
私はこれから前者目線で動いていく一方で、後者にも挑戦していきたいと思っています。その1つとして100BANCHでの取り組みを形にしていくことは長期的な目標であり、夢です。8月〜1ヶ月iLEAPのプログラムにてシアトルに行ってきますが、これなそんな夢に向けた楽しみ方です。

ileapjapan.org

また、現在青山学院に在籍していますが4年間の大学生活の中での違和感や問題意識から「自分が楽しむことで、より良くする環境にできないか」と思い、取り組み始めた活動もあります。案外、自分が楽しんでいると一緒に楽しんでくれる仲間もいるものです。大学最終学年の今が1番青学生と会っている気がします笑

aogakutv.jp

 

最後に

拙い文章ながらここまで読んで下さった方に、本当に深く御礼を申し上げます。
ありがとうございます。この文書を通して私の考えを少しでもお伝えすることができたら嬉しく思います。今後もご指導・ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。

 

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